2025年最新版!失敗しないリフティングシューズの選び方

皆さん、こんにちは!We Lift Weightsのジャンボです。
今回は改めてウエイトリフティング用のシューズについて記事を書こうと思いました!実はかなり前に
「失敗しないウエイトシューズの選び方」という記事をサイトにUPしています。しかしこちらの記事は5年ほど前に書いたものになりますし、記載されているシューズのほとんどが在庫切れもしくは販売停止中なので新しい記事を書くことにしました。特に2023~2024年の間に新しいシューズがたくさん発売されたので、今回はいろんなシューズについて触れていきたいと思います!

新しいウエイトリフティングシューズの購入を検討中の方は是非最後までこの記事を読んでみてください!

※前回書いた記事と被る部分があります。

ウエイトリフティングシューズとは何か

「そもそもウエイトリフティングシューズって何?」

2024年10月に発売されたTYRのエリートカーボンリフター

ウエイトリフティングシューズはこの写真のように硬いヒールがあるトレーニングシューズです。使用されている素材も特殊で、頑丈さと安定感を重視して作られています。ざっくりとですが、ウエイトリフティングシューズを履くメリットとデメリットを下に書いておきました。

メリット:
・安定感が優れている
・丈夫な素材で作られている
・ヒールが高いためスクワットでしゃがみやすい
・長持ちする(※メーカーによる)

デメリット:
・普通のトレーニング用スニーカーより重い
・走る運動や長時間の歩行には向いていない
・長時間履けるほど快適ではない

ウエイトリフティングシューズを買う時に何を見て決めるべきか

僕がオススメするウエイトシューズを皆さんにご紹介する前に、まず「何を基準に買うべきか」というのをお伝えしたいと思います。ウエイトシューズは基本的に2万円以上します。最近は3~4万円近くするものも多いです。僕がウエイトリフティングを始めたときは2万円前後が相場だったんですけど円安と物価高のダブルパンチでウエイトシューズの値段も非常に高くなりました。(泣)ですので軽い気持ちで買えるものではありません!自分のトレーニングのための長期的な投資だと考えるべきです。

では、ウエイトシューズを決める際に確認するべき5つの点を見ていきましょう。

1.ドロップ(つま先とかかとのソールの厚さの差)
ウエイトリフティングシューズを選ぶ際に見なきゃいけないのは単純にヒールの高さではなく、「ドロップ」です。ドロップはつま先とかかとのソールの厚さの差であり、シューズを履いてしゃがんだりする時に関わってくるのはドロップです。
ウエイトリフティングシューズのドロップは基本的に20mm前後です。これは普通のトレーニングシューズやスニーカーに比べて非常にドロップが高いです。特にヒールに履きなれていない男性の方々は最初に履く時違和感を感じると思います。

ウエイトリフティング用のシューズが基本的にヒールが高く、頑丈な素材で作られている。

何故ウエイトリフティングシューズはヒールが高く作られているのでしょうか。

ヒールが高いことによって:
・上体をまっすぐ立てたまま深くしゃがむことができる
・重心を足の中心に保ちやすい
・足首や股関節回りの柔軟性がとぼしくても深くしゃがむことができる

特に足首の柔軟性があまりよくない人は最初ウエイトシューズを履くときに皆さん口をそろえて「しゃがみやすい!」と言います。

ヒールありVSヒールなし

どれくらいのドロップを選ぶべきなの?

先程言った通り、20mm前後のドロップがスタンダードです。メーカーによっては15mm~25mmまであります。僕が知っている限り、ほとんどのメーカーが20mmと22mmの間でウエイトシューズを作っています。例えば、多くの選手が愛用しているNIKEのロマレオスシリーズは全て20mmのドロップになってます。

こんな方には22mm~25mmの高めなドロップをオススメします。
・足首と股関節周りの柔軟性が乏しい
・背が高くてスクワットの動作が苦手
・脚の長さが胴の長さに対して長い方

こんな方には20mm以下の低いドロップをオススメします。
・足首と股関節周りの柔軟性は特に問題ない
・スクワットの動作を特に痛みや違和感なく行える
・脚の長さが胴の長さに対して短い方

2.重さ(安定感)
ウエイトリフティングシューズはわざと重くて頑丈な素材でできています。特にヒール部分の素材は脚の力が床によく伝わるように硬くて重い素材で出来ています。例として、クロスフィッターの方に人気なReebokのレガシーリフターは600gram近くあります。これはシューズとしては非常に重い方です。ジョギング用のスニーカーが大体280gram程度と言われています。つまりレガシーリフターは一般のスニーカーの倍以上の重さなのです!「重すぎるんじゃない?」と心配しちゃう方もいると思いますが、ウエイトリフティングは基本的に瞬間的に激しい動きをするスポーツですので長時間走ったり靴を履いた時の身軽さは正直皆さん気にしていないです。
わざわざ普通のトレーニングシューズより重く作ってあるのはそのほうが安定感が増すからです。と言っても、「重ければ重いほどいい!」というものではないです。シューズが逆に重すぎてスナッチやクリーン&ジャークの技術に支障がでると訴える人も少なからずいます。

こんな方には重いウエイトリフティングシューズがオススメです:
・とにかくスナッチとクリーン&ジャークで自分の限界重量を挙げたい。
・スクワットやクイックリフトをする際に安定感が欲しい。地に足がついてる感覚が欲しい。

こんな方には軽めのウエイトリフティングシューズがオススメです:
・主にクロスフィットをやっていて、クイックリフトを高レップでやらなきゃいけない。
・ウエイトシューズを履いてトレーニングする際も身軽に動き回りたい。

3.頑丈さ
先程も言いましたが、ウエイトシューズが重い理由の一つは硬めで頑丈な素材がたくさん使用されているからです。ウエイトシューズの値段が高いのもこれが主な原因です。スナッチやクリーン&ジャークでは足を激しく動かさなきゃいけないため、頑丈な素材で作られていないと長持ちしません。また、足にしっかり固定されていないと思い通りにスナッチとクリーン&ジャークができないこともあります。
これが一般的なウエイトシューズの構造です。

傾向として、ヒール周りとストラップ部分が硬い素材で作られており、トゥ周りの部分が柔らかい素材で出来ています。メーカーによっては使用されている素材も部位によって異なるので全体的に硬いシューズと柔らかいシューズがあります。僕は個人的にトゥ部分が少し柔らかいウエイトシューズが好きです。もちろん人によりますが、僕の場合トゥ部分が硬すぎるとスプリットジャークをする際に後ろ足に違和感を感じます。

4.形
皆さん既にご存知かと思いますが、全てのシューズ(ウエイトシューズに限らず)は形が若干違います。例えば、欧米人向けに作られているスニーカーは細く作られています。東洋人は欧米人に比べて足幅が大きくて甲が高い人が多いです。僕の場合、足幅はそんなに広くないのですが、足の甲がかなり高いためいつも大き目のサイズを履いています。
ウエイトリフティングでは硬い素材で出来ている靴を履いて激しい動きをするため、形が合っていない靴を履いていると痛くなる場合があります。僕はあまり気になったことはないのですが、知り合いで「作りが細すぎて小指が痛くなった」と言う方も何人かいました。

5.デザイン
時代は今もインスタ映えです。いや、TikTok映えなのか?5年ぶりにこの記事を更新していますがジャンボはもう時代の流れについていけません。

だがしかしどんなに性能と履き心地が良くても人々は「ダサい!」と思ったものは身に着けたくないのです。あと、自分がかっこいい、かわいいと思ってる靴を履いてトレーニングする方が楽しいですよね!(笑)
もちろん、ウエイトシューズを買う際にはデザインより上記の4点を優先するべきですが、だからと言ってデザインのこだわりを捨てる必要はありません!僕はどちらかというとおしゃれ重視なので少しサイズ感が合っていなくてもデザインに惚れてウエイトシューズを買っちゃう時が多いです。(笑)


2025年最新版!WLWジャンボがオススメするウエイトシューズ

皆さんお待たせしました。これから僕がオススメするウエイトリフティング用シューズのリストをお見せします!こちらにリストアップしているのはすべて僕が実際に履いたことのあるシューズになります。

※あくまで僕の個人的な意見と感想を基に作成しているリストということをお忘れないように😃

1. LUXIAOJUN ウエイトリフティングシューズ

ヒールドロップ:公式サイトに記載なし、おそらく20mm程度
重さ/安定感:サイズ28㎝で667gram
LXJシューズはかなり安定感があります。ウエイトシューズの中だと結構重い方です。
頑丈さ:とても頑丈
形:普通。細くも広くもない(トゥ部分)
デザイン:4.5/5
オススメ度:5/5
良い点:

  • 安定感抜群

  • 高級感のあるかっこいいデザイン

  • 色のバリエーションが多い

悪い点:

  • 値段の割にソールのグリップ力は普通

  • かなり重たいので人によっては合わない可能性もある

コメント:

僕が現在愛用しているシューズになります。人工の革を使っているのでTYRのエリートカーボンみたいな高級感はないですが、かなり頑丈な作りになっています。安定感もかなりあります。値段が少し高いのですが、最近のウエイトシューズはどれも高いのでせっかく買うなら一番クオリティの高いものを買った方が長期的にみれば良いのかなと思います。

2. Nike ロマレオス 4

ヒールドロップ:20mm
重さ/安定感:サイズ28㎝で575gram程度
ロマレオス4はウエイトシューズの中ではかなり重い方です。結構ずっしりしていて物凄く安定感があります。
頑丈さ:とても頑丈
形:細い
デザイン:4/5
オススメ度:4/5
良い点:

  • かっこいいモダンなデザイン

  • 色のバリエーションが豊富

  • 安定感ばっちりで作りもしっかりしている

悪い点:

  • 安定感はしっかりしていて大変良いシューズなのですが….形が細すぎです。つま先部分の窮屈感がすごいです。基本的に1サイズ上のものを購入することをお勧めします

  • ここ5年間で値段が倍以上になりました。もともと2万円代だったシューズが今じゃ5万円近くします

3. TYR TYRFORCE エリートカーボンリフター

ヒールドロップ:25mm
重さ/安定感:28㎝で624gram
頑丈さ:普通
形:かなり広い
デザイン:5/5
オススメ度:3/5

良い点:

  • 高級感あふれるデザイン

  • 木材のヒールを使用しているためリフティングする際に気持ちい音が鳴り響く

  • カーボンプレートを採用しているため脚の力が伝わりやすい

  • トゥ部分がめちゃくちゃ広いからつま先が窮屈と感じることはない

悪い点:

  • 値段がものすごく高い

  • 真ん中のゴールド/シルバーの素材が傷つきやすい

  • ヒールドロップがかなり高い

コメント:
2024年10月に発売された最新のウエイトリフティングシューズです。今時珍しい木材のヒールを使用しています。人工ではなく本物の革を使用しているため全体的にコストのかかる素材をたくさん使っている印象です。もちろん、その分値段も張ります。個人的にはもう少し低めのヒールドロップでもよかったんじゃないかなと思います。

こちらのシューズに関しましてレビュー動画をYouTubeにて公開中!

4. UAレイン リフター

ヒールドロップ:不明、おそらく21㎜程度
重さ/安定感:サイズ28㎝で500gram程度
アディパワーのの重さと安定感は「普通」です。
頑丈さ:普通
形:少し細い
デザイン:3/5
オススメ度:4/5

良い点:

  • ソールのグリップ力がしっかりしている

  • 安い

  • かかと部分にループが付いていて履くときが楽

悪い点:

  • 人によってはトゥ部分が窮屈と感じるかもしれない

  • カラーバリエーションが少ない

  • ナイキやシャオジュンに比べると少し安定感に欠ける


コメント:

クセの少ない、見た目も性能もいい意味で「普通」のシューズです。この記事を書いている時点ではセールで1万7千円!このリストですとダントツで安いシューズになります。僕も気に入って2足買いましたし、半年以上UAシューズでリフティングしていました。その間に自己新記録もたくさんとれました。

こちらのシューズに関しましてレビュー動画をYouTubeにて公開中!

5. Asics ウエイトリフティング727

ヒールドロップ:不明、体感的には21~22mm程度
重さ/安定感:サイズ27.5㎝で440~460gram程度
頑丈さ:とても頑丈
形:かなり広い
デザイン:3/5
オススメ度:3/5

良い点:

  • ヴィンテージなデザイン

  • トゥ部分が非常に広くてつま先が窮屈と感じることは一切ない

  • 木材のヒールを使用

悪い点:

  • つま先部分のソールが滑りやすい

  • カスタムオーダーが廃止された

  • 汚れやすい

コメント:
40年間変わることのない不動のAsics。アジア人向けに作られているので、トゥ部分で窮屈な感じも全くありません。ヒール素材は木で作られているため、プラットフォーム上でスナッチやジャークをするたびに「スタァーン」と気持ちい音が鳴り響きます。今やほとんどのメーカーが木材ヒールではなく硬いプラスチックヒールを作っています(木材はコストが高い)。前この記事を書いた際にはASICSが最も値段の高いシューズだったのですが、今ではASICSが安く感じる時代になりました。昔はカスタマイゼーションが可能でヒールの高さや色を自由に選べたのですが、今ではナショナルレベルの選手や大学の部活に所属していない限りカスタムのオーダーは不可能らしいです。なのでおすすめ度を5/5から3/5に下げさせていただきました。個人的にASICSの最も魅力的なポイントはカスタマイゼーションできるというポイントだったんですが….非常に残念です。

ASICSについてもYouTubeにて動画を公開中!



皆さん、いかがでしたでしょうか?どのウエイトリフティングシューズを買うか決まりましたか?安い買い物ではないのでたくさん悩んでから買うべきだと思います!

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